5月6日(金) ポレポレ東中野 18:00の回終了後に
小説家の京極夏彦さんをゲストにお迎えしてトークイベントを開催致しました。
<登壇者:京極夏彦さん(小説家)、坂本雅司さん(本作プロデューサー)>
「僕は「レレレじゃなくてゲゲゲだろ」と思われているかもしれませんが、
この世に水木しげるがいなければ、関東赤塚会や世界バカ協会を作っていたと思うほど、赤塚さんが好きです」という京極夏彦さん。
京極さんは「南極」の一節「巷説ギャグ物語(赤塚不二夫÷京極夏彦)」という
目ン玉つながりのおまわりさんや赤塚キャラクターが登場するお話をお書きになっているという縁があります。
「水木しげる先生との仲は有名ですが、赤塚さんのエキスもかなり入っているのでしょうか」という質問に対して、
「発想は赤塚不二夫で、戦略は水木しげる」と水木しげるさんと赤塚不二夫さんのお二人の違いとその影響を語り、
「ひとつのことを成し遂げるために多くのものを捨て去って生き切ってしまった赤塚さんは偉人なんじゃないかなって。
“赤塚の前に赤塚なし、赤塚の後に赤塚なし”だと思います」と赤塚不二夫さんへの思いを語っていただきました。
最後には「日本の未来の為に、子どもに赤塚マンガを読ませる。
そして”酷い話だね、お父さん””こんなの描いて良いの? お母さん”ってそう思うことが大切じゃないかな。
だから本作を観た人は是非、赤塚作品を読んで、後世に読み伝えていただきたいと私は強く思います。」と締めくくり、
赤塚不二夫さんの生涯や作品の魅力から、
テレビアニメ「おそ松さん」や映画「天才バカヴォン ~蘇るフランダースの犬~」の
お話に至るまで、終始場内に笑いが起こる”赤塚不二夫愛”が溢れるトークとなりました。
京極夏彦さん、ありがとうございました!
16.05.16